AI が書く量が増えるほど、自分の判断を大切にしたい。
翻訳から開発の相棒へ。AI の力を借りながら、方向・範囲・検証をどう組み立ててきたかを振り返る実践ノート。
研究ノート01
翻訳から、開発の進め方を考えるまで。
最初からワークフローがあったわけではない。
日本語の翻訳や文章確認から始まり、学びながら Coding、SQL、学校の課題へと使い方が広がった。Cursor や Copilot を試すうちに、AI が書く速さだけでは進まない場面にも気づいた。
Context が長くなると前提が抜け、決めたことが崩れたり、実装が重なったりする。変化の中心は新しいモデルではなく、AI をどう仕事に参加させるかを考え始めたことだった。
- 01
言葉
翻訳・日本語の確認
- 02
学習
Coding・SQL・学校課題
- 03
実験
Local AI・OCR・VLM
- 04
仕組み
Spec・Agent・Review
02
書き始める前に、曖昧さを小さくする。
大切な作業ほど、最初の一歩は会話から。
まだ形のない考えを Chat で話し、質問と回答を重ねながら、要件、利用場面、Scope、技術の方向を整理する。必要なら別の AI にも見てもらい、自分の見落としを探す。
UI はイメージを先に形にし、納得できる方向を Demo として確かめる。決まった内容は Plan、AGENTS.md、DESIGN.md、変更範囲や Evidence に残し、Agent が毎回推測し直さない境界をつくる。
- 01
QUESTIONS
質問と対話を重ねる
- 02
REQUIREMENTS
必要なことを言葉にする
- 03
DIRECTION
境界を決めてから作る
03
作業の大きさに合わせて、流れを選ぶ。
すべての仕事に大きなチームは必要ない。
範囲がはっきりした小さな修正なら、Codex で素早く進めて確認する。大きな Context や複数の Agent を使うと、作業より準備が重くなることもある。
複数の領域にまたがる重要な作業では、Brainstorm、Spec、実装分担、別視点の Review、Evidence まで含める。作業の規模に合った手順を選ぶことも、開発の一部だ。
| 手順 | SMALL / CLEAR | COMPLEX / IMPORTANT |
|---|---|---|
| TASK | 含む | 含まない |
| CODEX | 含む | 含まない |
| CHECK | 含む | 含まない |
| BRAINSTORM | 含まない | 含む |
| SPEC | 含まない | 含む |
| BUILD | 含まない | 含む |
| REVIEW | 含まない | 含む |
| EVIDENCE | 含まない | 含む |
04
実装を分けても、判断と責任は人が持つ。
Human as PM は、技術から離れることではない。
AI には考える相手、実装する手、確認を手伝う役割がある。私は問題を定義し、方向を決め、Scope を伝え、結果を確かめる。
人の仕事は、要件の理解、構造の判断、優先順位、受け入れ基準へ移っていく。AI の能力を使いながらも、何を作り何を受け入れるかは自分で決める。
- HUMAN
- DEFINE · DECIDE · DIRECT · VERIFY
- AI
- THINK WITH ME · BUILD FOR ME · REVIEW WITH ME
05
書いた Agent だけに、すべてを任せない。
複雑な仕事は、役割と見ている Context を分ける。
作業を分け、実装、難しい Debug、UI、Visual QA、Review などをそれぞれの Agent に任せることがある。大事なのは Agent の数ではなく、実装した側とは異なる視点で確認すること。
Review に渡す情報も絞る。DESIGN、PLAN、変更ファイル、テスト結果、スクリーンショットなど、判断に必要な Context を明示しておく。
- PLAN
- 範囲を決める
- BUILD
- 分けた役割で進める
- INDEPENDENT REVIEW
- 書いた人と確認する人を分ける
- VERIFY
- 証拠を確かめる
06
PASS ではなく、見える根拠を残す。
Typecheck、Test、Build、変更範囲、スクリーンショットなど、作業に合った Evidence を見る。UI なら Reviewer が実際の画像を確認できているかも確かめる。
AI の Visual QA が PASS と言っても、それだけで受け入れない。実際の結果を自分で見て、必要なら直し、最後の判断をする。
- CHANGE
- 変更した範囲を見る
- CHECKS
- Typecheck・Test・Build
- ACTUAL PIXELS
- 画面を開いて見る
- HUMAN ACCEPTANCE
- 最後は自分で判断する
テストが通っても、画面が意図どおりとは限らない。
07
自由に任せすぎた経験から、境界をつくる。
問題は AI が書けないことではなく、任せ方が曖昧なことだった。
以前は長い Context が切れた後、前に決めたことが伝わらず、実装をやり直したり機能が重なったりすることがあった。
Plan、Scope、Git の作業境界、別視点の Review、Evidence を加え、AI に自由に考えてもらう場所と、人が先に決めることを分けるようになった。
BEFORE
PROMPT → GENERATE → FIX → やり直し
NOW
DEFINE → BOUNDED BUILD → REVIEW → EVIDENCE
08
道具は変わる。人の判断を中心に置く。
AI を使う力は、モデル名の多さでは測れない。
Local AI の実験では、モデルの能力だけでなく、VRAM、量子化、Context、速度、安定性やコストが使い心地を左右することを学んだ。今のところ、大きく複雑な開発ではクラウドのモデルを主に使い、Local AI は実験と研究を続けている。
私にとって AI-assisted Engineering は、人が問題、方向、境界、最後の判断を持ち、AI が考える力と実行力を広げること。使い方を学び続けながら、自分で確かめて進みたい。
- LOCAL AI
- 実験・学習を続ける
- CLOUD MODELS
- 大きな開発で主に使う
- HUMAN JUDGMENT
- 方向・境界・受け入れを決める